スマートフォン版を見る

法華宗(本門流)の公式ページ。法華経に基づいて信心をすすめ、この世の中に真の幸福な世界を築くことを目的としています。

法華宗(本門流)

文字サイズ変更

  • お問い合わせ電話番号03-5614-3055
法華宗とは 「無上道」最新号発刊中

法華宗には、本門八品上行所伝のお題目をお唱えする四つの大本山があります。

  • 日蓮大聖人のお言葉
  • 法華宗関連寺院フォトギャラリー

新着情報一覧ページ

◆毎年ご好評を頂いております法華宗連絡協議会発行の宗祖日蓮大聖人聖訓カレンダー(令和6年版)が完成いたしました。(2023.10.27)
 毎月、一訓「日蓮大聖人のおことば」が掲載されております。カレンダーの暦の部分は切り離しできますので、心に残ったお言葉を残しておくことも可能です。本年度は当宗が制作担当となり聖訓を埼玉県八潮市妙法寺住職中村妙心師に、イラストを千葉県多門寺住職後藤妙扇師に依頼して制作いたしました。尼上人お二人による力作となっておりイラストでは各大本山をはじめ当宗寺院に由来した季節の行事も取り上げられています。
ご希望の方は1部250円にて頒布いたしますので、法華宗宗務院(TEL03-5614-3055 FAX03-5614-3056)までお問い合わせください。(送荷料別、ただし10部以上は送荷料無料)
◆諭達(2023.08.13)
 今より約四年前、新型コロナウイルス感染症が全世界を巻き込み、人流を隔てました。人々は発熱するだけ、咳をするだけで邪険に扱われ、ニュースでは連日感染者数が発表され、感染するだけで悪と見なされ、差別的扱いをされておりました。東日本大震災後、絆という言葉と人と繋がろうとしていたあの言葉や思いやりはどこに行ってしまったのでしょうか。
 その後、マスク着用の徹底、人と人とのつながりを遮断し大切な命やものを失いながら少しずつ減少しました。
 このような時代の中、令和三年に宗祖日蓮大聖人聖誕八百年の聖年を迎えることとなりました。当宗内では、法要の規模を縮小、或いは延期など感染拡大防止対策を万全に、令和三年十一月に大本山本興寺様を皮切りとして翌四年四月大本山光長寺様、同年五月大本山本能寺様、同年六月大本山鷲山寺に於いて、更に令和五年二月には宗門に於いて記念法要が執り行うことができました。
 政府はコロナウイルスを令和五年五月八日から「五類感染症」に移行し、マスク着用も個人の判断に委ねられ、以前の生活が戻る兆しが見え始めています。外に目を向けると、今まで我慢していた人々が外に出て行き、催し物があれば今まで以上に人があふれ、人が何かを求めている気がいたします。そのような中で僧侶は何ができるのか。今まで中止や無くしてしまったこと、この数年やらなくてよかった行事を元に戻すことは容易なことではありません。
 宗祖の大願は言うまでも無く、「天下万民諸乗一仏乗と成て妙法独り繁昌せん時、万民一同に南無妙法蓮華経と唱うる」こと、全世界の一人一人がお題目を信じお唱えすることです。
 立正安国論にもある通り医療の発達していない宗祖の時代にも病が流行りました。しかし人々を救済せんがために妙法を弘め、弟子らにも弘めるよう教え、その通りに全国各地へと布教に赴いたのだと思います。
 我々はコロナというウイルスによって人格や考え方などが変わった、新しい時代を迎えるのかもしれません。しかし宗祖の教えは変わることはありません。変わって善いのは伝え方だけです。その時代、人に合わせ言葉を選び布教しなければ伝わっていきません。聖誕八百年を迎えられたという機に、広宣流布の大願を成就すべくお題目下種に邁進し、宗祖日蓮大聖人七百五十遠忌までの目標を立て行動し実現しましょう。
令和五年八月十三日
法華宗(本門流) 管長 大僧正 佐藤日賢
◆令和5年度 全国宗務所長会開催(2023.05.31)
全国宗務所長会が令和5年5月30日から31日にかけて法華宗宗務院で開催されました。全国13教区の宗務所長が集まり宗門興隆、地方宗務行政の円滑化について意見を交換しました。
◆第78次定期宗会開催(2023.05.25)
令和5年5月24日から25日までの2日間にわたり、第78次定期宗会が法華宗宗務院庁舎にて4年ぶりに開催されました。)
今次宗会では14議案が上程され議論が重ねられました。
(2023.02.07)
 2月6日トルコ南東部において、マグニチュ-ド7.8規模の大地震が発生し、トルコとシリアの両国で多数の死者がでていることが伝えられております。お亡くなりになった方々に衷心より哀悼の意を表しますとともに、負傷された多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。また、一刻も早く安寧な生活を取り戻せますよう切に祈念いたします。
法華宗(本門流)宗務院
大本山 光長寺
大本山 鷲山寺
大本山 本能寺
大本山 本興寺
◆毎年ご好評を頂いております宗祖日蓮大聖人御聖訓カレンダー(令和5年版)が完成いたしました。(2022.10.28)
  毎月、一訓「日蓮大聖人のおことば」が掲載されております。カレンダーの暦の部分は切り離しできますので、心に残ったお言葉を残しておくことも可能です。ご希望の方は1部250円にて頒布いたしますので、法華宗宗務院(TEL03-5614-3055 FAX03-5614-3056)までお問い合わせください。(送荷料別、ただし10部以上は送荷料無料)
◆令和4年度 全国宗務所長会開催(2022.05.25)
 全国宗務所長会が令和4年5月24日から25日にかけて法華宗宗務院で開催されました。全国13教区の宗務所長が集まり宗会の報告と宗門興隆、地方宗務行政の円滑化について意見を交換しました。
◆第77次定期宗会開催(2022.05.18)
  令和4年5月17日から18日までの2日間にわたり、浅草ビューホテルで第77次定期宗会が開催されました。金井新内局にとり初めての宗会となりました今次宗会では13議案が上程され議論が重ねられました。
◆諭達
 「夫仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし」
 我が法華宗宗祖日蓮大聖人『撰時抄』のお言葉です。この御遺文がお示しのように、大聖人は仏法が弘まるのには時(時代)というものが重要だと強く意識されておられました。大聖人の御在世は天災・飢饉・疫癘・闘諍の絶えない時代であり、大聖人はそれらの由来と救済を経典に求め、やがて法華経流布による一天四海皆帰妙法の世界の実現による救済、即ち「立正安国」をお唱えになられたのです。
 さて、翻って現代の世相を観じますと、毎年のように各地で自然災害が発生し、新型コロナ感染症も一向に収束が見えない状況です。また、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめとして世界中で紛争が起こり、人々の心の荒廃は深まるばかりであります。どれだけ科学が進歩し便利な世の中になろうとも、現代が大聖人御在世と同様に末法であることは疑いようがないのです。ならば私たち法華宗宗徒は大聖人の御生涯を今一度仰ぎ見、その御教えを実践していかなければならないのではないでしょうか。
 大聖人は『開目抄』にて「我れ並びに我弟子諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし。天の加護なき事を疑わざれ。現世の安穏ならざる事をなげかざれ」と戒めておられます。「信」は法華宗の根幹です。大聖人の御教えがどれだけ正しくとも、現代にそれを弘通する僧侶ひとりひとりがそれを心から信じていなければ布教などできないのです。私たちは上記に挙げた諸問題を、どこかで自分とは関係ない出来事だと考えてはいないでしょうか。政治や経済、外交によって解決すべきなどと考えてしまっていないでしょうか。先にも述べましたように大聖人の御教えは「立正安国」です。立正なければ安国はありえないのです。
 法華宗の根本規範である宗法は、その第四条に「教義」として、「開迹顕本法華経本門八品の教旨により上行所伝三大秘法総在の南無妙法蓮華経を末法の衆生に下種することをその大要とし、行学二道に励むべしとの聖訓に基き、異体同心して唱題修行することを信条とする」とあります。宗内各聖におかれましては、これら教義の実践が世界の平和の礎となり、立正安国の社会の実現に近づくのだということを改めて認識され、益々の勇猛精進を祈念し、管長就任の辞とします。
令和四年五月十三日
法華宗(本門流) 管長 大僧正 桃井日英
(2022.03.03)
 令和四年二月二十四日に勃発した、ロシア連邦によるウクライナへの軍事行動に対し、犠牲となられた全ての皆様に深く哀悼の意を表しますと共に一刻も早い終結、関係改善、世界平和をお祈りいたします。
法華宗(本門流)宗務院
大本山 光長寺
大本山 鷲山寺
大本山 本能寺
大本山 本興寺
◆新内局発足(2022.01.20)
 新内局は金井孝顕宗務総長(神戸市 感應寺住職)の下、清水常光教学部長(尼崎市 本成院住職)、三吉廣明布教部長(世田谷区 妙壽寺住職)、平田義生総務部長(横浜市 本光寺住職)、久野晃秀財務部長(台東区 本性寺住職)、吉崎長生企画部長(渋谷区 立正寺住職)が1月20日に就任し、法華宗(本門流)の金井新内局が発足しました。
◆毎年ご好評を頂いております宗祖日蓮大聖人御聖訓カレンダー(令和4年版)が完成いたしました。(2021.11.14)
  毎月、一訓「日蓮大聖人のおことば」が掲載されております。カレンダーの暦の部分は切り離しできますので、心に残ったお言葉を残しておくことも可能です。ご希望の方は1部250円にて頒布いたしますので、法華宗宗務院(TEL03-5614-3055 FAX03-5614-3056)までお問い合わせください。(送荷料別、ただし10部以上は送荷料無料)
◆【大本山 本興寺】大宝物展のご案内 -中止のお知らせ-(2021.10.13)
大本山本興寺で例年11月3日に行われます虫干会・三光祭ですが新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から本年は宝物殿の拝観を中止し、 一般の参加をご遠慮頂いております。
◆令和3年度 全国宗務所長会開催(2021.06.25)
 全国宗務所長会が令和3年6月24日から25日にかけて法華宗宗務院で開催されました。全国13教区の宗務所長が集まり宗会の報告と宗門興隆、地方宗務行政の円滑化について意見を交換しました。
◆第76次定期宗会開催(2021.06.17)
 令和3年6月16日から17日までの2日間にわたり、浅草ビューホテルで第76次定期宗会が開催されました。昨年に続き新型コロナウィルスによる影響で一か月遅れの開催となった今次宗会では14議案が上程され議論が重ねられました。
◆第139代管長に大本山本興寺小西日遶猊下が就任し、管長推戴式奉修(2021.2.25)
 2月13日法華宗第139代管長に大本山本興寺小西日遶猊下がご就任され、同月25日大本山本興寺本堂で管長推戴式が貫首重任式・御開山会とあわせ宗務内局、寺院僧侶参集のもと奉修されました。古式に則り、宗務総長二瓶海照台下より推戴状、管長印、管長歴譜等が手渡され、諭達の御発声がありました。

◆諭達
 宗祖日蓮大聖人は、「日蓮は、貞応元年壬午安房国長狭郡東条郷の生まれ也」(『波木井殿御書』)と記しておられ、今年二月十六日聖誕八百年の聖年を迎えます。私達がこの慶事に遇えますことは誠にありがたいことです。
 八百年前のこの日、大難四ケ度小難屡々という法難を受け乍ら、本化上行菩薩人界応生の修行者として、我不愛身命但惜無上道の生涯を過ごされた大聖人が誕生されました。「日蓮は去る建長五年四月二十八日より、今弘安三年十二月にいたるまで二十八年が間、また他事なし。只妙法蓮華経の七字五字を日本国の一切衆生の口に入れんとはげむばかりなり」(『諌暁八幡抄』)とあるように、広く題目口唱を人々に勧める御一生でありました。 大聖人は当時の世情について、「近年より近日に至るまで天変地夭飢謹疫癘遍く天下に満ち広く地上に迸る、牛馬巷に斃れ骸骨路に充てり」(『立正安国論』)と、天空の異変、地上では地震、飢饉、疫病が流行り、さらには「去年の春より今年の二月中旬まで疫病国に充満す。十家に五家、百家に五十家、皆やみ死し、或は身はやまねども心は大苦に値へり。やむ者よりも怖し」(『松野殿御返事』)と疫病の犠牲者の多さと、さらに病まぬ人々の心の苦しみを著され、その混乱の中でも法華経への信心を説かれました。
 今日我国はじめ世界では新型コロナウイルスが流行しており、感染者増加の速さは大聖人御在世の時もかくやと思われます。先ずはコロナ禍により犠牲になられた方々の御冥福と、感染された皆様の早期回復をお祈り申し上げます。
ところでコロナ禍は、人々の健康を損ね時に死に至らしめるのみではなく、世の中に不安と不信を広めております。さらに国の組織としての医療体制の問題や医療崩壊の可能性など、今日まで放置したり効率を求めたことから派生した問題が山積しているようです。この時に私達法華宗の信者はどのように行動すべきでしょうか。
 「法華経に云く、もし俗間の経書、治世の語言、資生の業等を説かんも、みな正法に順ずと」(『災難対治抄』)また、「御みやづかいを法華経とをぼしめせ。一切世間の治生産業はみな実相と相違背せずとは此れなり」(『檀越某御返事』)とある如く、法華経は信仰の為のみにあるのではなく、私達の日常生活の指針となる教なのです。聖誕八百年の聖年は、大聖人畢生の願いである一天四海皆帰妙法の実現に向かう出発点であります。「日蓮さきがけしたり、和党ども二陣三陣つづきて」(『種種御振舞御書』)と大聖人は叱咤激励しておられます。法華宗の僧俗は、先ず己が信心を見つめ、大聖人の御言葉に従い法華経広宣の為に進もうではありませんか。宗門諸聖各位檀信徒皆様の勇猛精進を期待致します。
 宗祖聖誕八百年の吉辰を迎え、所感の一端を述べ諭達と致します。
令和三年二月十三日 法華宗(本門流)管長 大僧正 小西日遶
◆毎年ご好評を頂いております宗祖日蓮大聖人御聖訓カレンダー(令和3年版)が完成いたしました。(2020.11.1)
  毎月、一訓「日蓮大聖人のおことば」が掲載されております。カレンダーの暦の部分は切り離しできますので、心に残ったお言葉を残しておくことも可能です。ご希望の方は1部250円にて頒布いたしますので、法華宗宗務院(TEL03−5614−3055 FAX03−5614−3056)までお問い合わせください。(送荷料別、ただし10部以上は送荷料無料)
◆令和2年度 全国宗務所長会開催(2020.06.26)
  全国宗務所長会が令和2年6月25日から26日にかけて法華宗宗務院で開催されました。任期改正により全国13教区の新宗務所長が集まり宗門興隆、地方宗務行政の円滑化について意見を交換しました。
◆第75次定期宗会開催(2020.06.19)
 令和2年6月18日から19日までの2日間にわたり、宗務院庁舎とロイヤルパークホテルで第75次定期宗会が開催されました。新型コロナウィルスによる影響により一か月遅れの開催となった今次宗会では13議案が上程され議論が重ねられました。
◆諭 達(2019.11.19)
  11月13日法華宗 第138代管長に大本山光長寺原井日鳳猊下がご就任され、同月19日大本山光長寺本堂で管長推戴式が宗務内局、多数の寺院僧侶参集のもと奉修いたしました。宗務総長二瓶海照台下より推戴状、管長印、管長歴譜等が手渡されました。
◆諭達
 現下我が国も世界も新型コロナウイルスの感染拡大のため多大の苦難と不安の中にあります。この現状は国難、危機、試錬の時とも言われ、先般「緊急事態宣言」まで発出されました。
 国民はウイルス感染の恐怖と病苦より身を守る日々ですが、同時に自粛と忍耐の生活が続いています。犠牲者のご冥福を心より祈り、感染の方には早い回復を祈り、衷心お見舞い申し上げます。現実には多くの産業で雇用不安、所得不安が進み早急な対応が望まれているのです。
 しかし、現状我が国にては感染者を判定するPCR検査の態勢が著しく遅れ、感染者の基礎データが不足の上に、行政組織の情報分析力、対応力の現状によって医療効率にも諸経済にも莫大な損失が生じています。
 ただ欧米諸国に比べ感染爆発が辛うじて圧えられているのは、人々の忍耐と苛酷な条件の下で医療の最前線の人々の献身的な奉仕による賜と存じます。
 「コロナウイルスとの戦いに勝つか共生か」という議論がありますが、ウイルスは変異をくり返し人間社会を襲ってきますから絶滅させることは難しく共生できる相手ではありません。それほど人間は強くなく治療法も完成しておりません。現実には身体的病苦の他に社会に「偏見」「差別」「利己心」が広がり、感染を避ける行為が人間どうしの対立を生み、心の中にまで「コロナウイルス」が忍び込もうとしています。
 国家間にも自国ファーストの指導者が自己の利益のみを主張すると助け合いどころか対立が増大し、「コロナ後」の社会をどう再建するかは大きな問題となっております。
 宗教界からの提言を見ますと、「慈悲と喜捨を」「寄り添いを」「愛を」「分かち合いを」「以前の世界を」等々が発信されています。一方、フランスの経済学者ジャック・アタリは、世界が命を尊ぶ産業へ転換の時であり、「利他主義」が必要だと主張しました。
 「コロナ後」は人間が自らの立ち位置を考え直さねばならないでしょう。人類は地球環境を破壊してきた上に数多の生命の種を絶滅に追いやって来ました。されば我々は地球にとればバクテリアかウイルスの如き存在になっていないでしょうか。「若し懺悔せんと欲せば端座して實相を思え」と経文に見えています。私達は謙虚に(端座して)三界(実相)を観る必要がありましょう。利益を貪る今日の文明から生命尊重の文明へと大きな転換の必要があると思うのです。
 今や科学と宗教は対立の時ではなく、諸科学の蓄積と宗教(仏教)の智恵の協力が必要であり、今日の危機に人の「生き方」を示さなければならないと思います。
 「娑婆即寂光」を本懐とする本仏が人間に生き方の変革を求めているのだと思います。その生き方こそ我等が「宗法」に銘記した「菩薩行の実践」であります。これこそ他の生命のために尽くし、他の生命の恩に報いる生き方であります。宗祖日蓮大聖人御生誕八百年を迎え奉り、世に「蘇生」をビジョンとして掲げ菩薩行の実践に努める時と存じます。人類に痛めつけられてしまった仏国土を取り戻す(蘇生の)ために上行所伝の御題目を以て、信行と報恩の菩薩行に努め、次世代の地涌の菩薩とも手を取り合い、私達は生命を大切にする文明の礎とならなければならないと思います。
本門八品上行所伝本因下種之南無妙法蓮華経
令和二年五月 法華宗(本門流)管長 大僧正 原井日鳳
◆新型コロナウイルスに関するお見舞い(2020.5.13)
 昨年末以来、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大しております。日本もその例外ではなく、社会全体が大きな打撃を受けております。
 同感染症により、尊い命を失われた皆様に深く哀悼の意を捧げます。
 罹患された皆様におかれましては、一日も早いご回復をお祈りいたしますとともに、ご家族様、関係者の皆様に、こころよりお見舞い申し上げます。
 また極限に近い状況の中で治療にご尽力頂いている医療関係者の皆様、ならびにこのような緊急事態の中にあっても、私たちの生活を支えてくださっている諸関係機関の皆様に、深く敬意を表します。
 感染の拡大、緊急事態宣言の発出や、その後も続く自粛の中で、ご不安をかかえ、また生活に影響を受けられている皆様におかれましては、ご心痛、如何ばかりかとお察し申し上げます。
 この世界的な危機は、感染症という一面のみならず、経済的にも、精神的にも私達を苦しめております。この未曾有の事態の中、我々法華宗徒は、何が出来るでしょうか。
 今我々が出来ることは、菩薩行であります。「自分は大丈夫」や「自分さえ感染しなければ良い」という自己中心主義ではなく、他人を思い、自ら律し、多くの苦しんでいる方々のことを我がことと思い、心を寄せ、お題目をお唱えすること、これこそが我々法華宗徒の為すべきことと考えます。
 新型コロナウイルス感染症の一刻も早い収束と、治療法、予防法の確立を心から祈念申し上げます。
法華宗(本門流)宗務院
大本山 光長寺
大本山 鷲山寺
大本山 本能寺
大本山 本興寺
◆第33回法華宗教学研究発表大会における新型コロナウイルス対応について(2020.2.20)
 第33回法華宗教学研究発表大会の開催につきまして新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を鑑み、ご参加の皆さまおよび関係者の健康を第一に考えた結果、研究発表大会の中止を決定いたしました。
 すでに申し込みを済ませた方には個別にご案内をさせて頂きます。
 発表大会を楽しみにしていた方には、大変ご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫び申し上げます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
◆第138代管長に大本山光長寺原井日鳳猊下が就任し、管長推戴式奉修(2019.11.19)
  11月13日法華宗 第138代管長に大本山光長寺原井日鳳猊下がご就任され、同月19日大本山光長寺本堂で管長推戴式が宗務内局、多数の寺院僧侶参集のもと奉修いたしました。宗務総長二瓶海照台下より推戴状、管長印、管長歴譜等が手渡されました。
◆諭 達
 「天の瞋るは人に失あればなり」。宗祖御書『法華取要抄』の一節である。
 今日の世の難題を言わば気候変動がある。南方に発生する台風は毎年増大・強大化し、豪雨・暴風の来襲は止む事がない。日本のみならず北極の氷解・欧州の異常高温はじめアマゾンの大火災等、地球環境の破壊は尋常ではない。世界の識者は既に「気候非常事態宣言」(CED)の運動を展開している。我国では災害は自然現象として避けられないと、防災・復興に対する目先の対策に追われているが、この災害の原因を考える心ある人々は、近年の人間活動を起源とする温室効果ガスによる地球温暖化の結果であると見て非常事態の警鐘を鳴らすのである。
 しかし世界の多くの為政者は「自国経済第一主義」を豪語し、地球環境より自国経済の利益を追求して憚らない。
 宗祖は逸早く天変地異は天の瞋りの現れであり、その原因は人の心の罪とせられた。自国利益のために大量に排出したガス、プラスチックが大気・海洋を汚染して地球規模となり、その害毒が全ての人間に還って来ている。
 法華経の「三車火宅」の比喩のように、地球という逃げ場のない家で火事が起こっているので、世界の良識・科学者達やスウェーデンの女子高生まで火事だと叫んで知らせているのだ。
 我等法華宗徒は「娑婆即寂光」を希求する者である。今末法の危機は「飽くなき利益に走る」人間の(失)「貪・瞋・痴」が起こした災害の中にいることである。
 今日地球環境の蘇生を実現させるためには先づ地球人の心の蘇生がなければならない。これを小職は永年訴えた。「蘇生」とは抽象論であってはならない。末法には「地涌の菩薩」の働きが鍵である。仏教は仏事としての機能と同時に思想としての機能を果たさなければならない。現状仏教寺院の維持・経営は難しい時代に入り、世間の波に洗われている。仏法が世間(社会)に的確な思想で応えてこなかった「失」は無いだろうか。
 当宗はその重要回答を有している。それが「菩薩行の実践」である。
 菩薩行の実践には現代科学の直面する世界の難題と接点を結ばなければならない宿命がある。それは人種・宗教・国境を越えて重要である。
 我等は信行の菩薩行(唱題)と報恩行の菩薩行(供養)を車の両輪として衆生の命を大切にする持続可能社会の実現(蘇生)を世に提唱しなければならない。これは我等宗門の使命と存じ、謹みて管長就任の挨拶といたします。
   令和元年十一月十三日 法華宗(本門流)管長 大僧正 原井日鳳

◆毎年ご好評を頂いております宗祖日蓮大聖人御聖訓カレンダー(令和2年版)が完成いたしました。(2019.11.1)
毎月、一訓「日蓮大聖人のおことば」が掲載されております。カレンダーの暦の部分は切り離しできますので、心に残ったお言葉を残しておくことも可能です。ご希望の方は1部250円にて頒布いたしますので、法華宗宗務院(TEL03-5614-3055 FAX03-5614-3056)までお問い合わせください。(送荷料別、ただし10部以上は送荷料無料)

◆平成31年度(令和元年度)全国宗務所長会開催(2019.06.03)
 全国宗務所長会が令和元年5月29日から30日に法華宗宗務院で開催されました。全国13教区の宗務所長が集まり宗門興隆、地方宗務行政の円滑化について意見を交換しました。

◆第74次定期宗会開催(2019.05.23)
 令和元年5月21日から23日までの3日間にわたり、宗務院庁舎で第74次定期宗会が開催されました。今次宗会では14議案が上程され議論が重ねられました。
◆諭 達
 平成の始まりである平成元年一月八日は、法華宗にとっては当宗規則に従い、大本山鷲山寺貫首藤田日淨猊下が第百十二代管長にまさに就任した日である。
 戦争の時代であった昭和を終え、平成の始まりに発せられた諭達で藤田管長は、世界平和達成に向かって御題目の弘通広宣を示された。
 平成の時代は、日本にとって戦争のないものとなったが、阪神淡路大震災、東日本大震災という巨大地震が発生し、地球規模の環境破壊のためか毎年のように自然災害が日本各地であり様々な災害に見舞われた時代となった。
 また技術発展と向上によって社会様式に大きな変化がもたらされたが、その反面で利便性と生産性のみを追求したためか、人々の心は枯渇してしまった。
 新元号「令和」は「初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」に基づくものであり、国書である『万葉集』が出典である。
 その意味するところは、平成の時代に日本が迎えた少子高齢化・人口減少という問題や世界規模で国と国が混ざり合う国際化という状況で、日本の人々の美しい心が和をもって集うことで、新たな文化が生まれ育つというものであり、日本人の民族性を今一度取り戻そうというものである。
 七百六十六年前の建長五年に小湊の清澄山において宗祖日蓮大聖人が末法の衆生救済のため、立正安国の理念に基づいて本門八品上行所伝の南無妙法蓮華経の御題目を唱え開宗宣言をされて以来、我々法華宗宗徒が目指すものは何時の時代においても宗祖の本意に基づき御題目を弘通広宣し、文化・民族性だけでなく、末法の衆生である人々の心を今一度蘇らせることでなければいけない。
 皇位継承に伴う新元号施行に際し、宗内各聖、檀信徒各位の益々の信心増進を祈念し、宗祖の御題目を幾多の先聖先師が時代を越えて伝えられ我々が受け継いできたように、我々もまた次なる時代に伝えんがために勇猛精進せられんことを要望し諭達とする。
令和元年五月一日 法華宗(本門流) 佐藤日賢

◆特達第一号  令和元年五月一日
法華宗宗務総長  二 瓶 海 照

僧侶及び檀信徒中
 本日、平成天皇の退位にあたり、新天皇が即位され、元号が「令和」として施行されました。
 法華宗管長佐藤日賢猊下は、法華宗宗徒僧俗に向けて諭達を発し、平成の時代から次なる時代に移ろうとも、建長五年に宗祖日蓮大聖人が唱題開宗された本意に基づいて後世に御題目を伝えなければならないと示されました。  令和三年二月十六日に宗祖日蓮大聖人御生誕八〇〇年の聖年を奉迎いたします。
 我々法華宗宗徒は、僧俗が一体となり、宗祖が本門八品上行所伝の御題目を末法の我々に示された御報恩に感謝し、管長猊下の諭達に応えるよう一層の精進を祈ってやみません。
以 上

上、特達する。
◆宗祖日蓮大聖人御聖訓カレンダー(2019年版)完売(2019.1月) たくさんのお問い合わせ、ありがとうございました。

今週の法華宗行事予定(3.17〜3.23)

3.17
・彼岸会入題目
【大本山光長寺】
・春季彼岸会(~23日)
【大本山鷲山寺】
・彼岸会入法要・永代祠堂法要
【大本山本能寺】
3.20
・彼岸会中日法要・永代祠堂法要
【大本山本能寺】
・春季彼岸会
【大本山本興寺】
3.23
・彼岸会結願法要・永代祠堂法要
【大本山本能寺】
  • 無上道
  • まんがで読む法華宗
  • 法華宗の本
  • 法華宗アクセスマップ
  • 全日本仏教会
  • 学校法人法華学園興隆学林専門学校
  • 法華宗教学研究所
ページの先頭へ戻る